SEOとSGE

AIの急速な進化によって、検索エンジンの機能や役割も変化しており、マイクロソフトは、検索によるチャットボットを開発し、Googleとの競争を激化させています。

この記事では、SEOとSGEの違いや関係性、検索によるチャットボットの仕組みやメリット、今後の展望について考えてみます。

SEOとは

Search Engine Optimizationの略で、検索エンジンに自分のサイトやコンテンツを上位に表示させるための最適化のことです。

SEOには、内部施策（内的SEO）と外部施策（外的SEO）があります。

内部施策

自分のWebサイト内で行うSEO対策で、HTMLタグやキーワード、コンテンツなどを最適化することです。
内部施策で大切なことは、検索ユーザーの悩みや願望に寄り添うコンテンツを作成し、その内容を検索エンジンに理解してもらうことです。

外部施策

自分のWebサイト以外で行うSEO対策で、他のWebサイトから自分のWebサイトへリンクを貼ってもらうことです。
外部施策で大切なことは、自分のWebサイトが信頼できる情報源であることを検索エンジンに示すことです。

SEOにおいて特に重要なメタタグは、メタタイトルとメタディスクリプションです。
メタタイトルとは、Webページのタイトルを表すタグで、検索結果の見出しとして表示されます。
メタディスクリプションとは、Webページの内容を要約するタグで、検索結果の説明文として表示されます。
これらのメタタグは、検索ユーザーにクリックされるために重要な要素です。

SGEとは

Search Generative Experienceの略で、ユーザーからの質問に対し、AIがその文脈から要求されるであろう検索結果を生成し、Google検索結果の最上位に表示する機能・仕組みです。

SGEは2023年5月にGoogleが発表した新しいAI機能で、現在はアメリカでベータテストが行われています。
日本ではまだ利用できませんが、今後普及していく可能性があります。

SGEが実装されると、検索結果の最上位にAIが生成した回答が表示されるようになります。
回答はテキストだけでなく、画像や信頼できる情報源のリンクも含まれます。
また、質問から質問へと文脈を引き継ぎながらAIがWebコンテンツや画像を提案してくれるので、キーワードに関する探索がスムーズに行えます。

今後の検索方法がどうかわるか

SGEが普及すると、SEOはどうなるのでしょうか？

SGEはすべての検索キーワードに対応するわけではない

SGEはすべての検索キーワードに対応するわけではありません。
例えば、AIがまだ知らないコンテンツにアクセスしたい場合や市場にリリースされたばかりの独自商品・サービスについてリサーチしたい場合は、従来の検索エンジンに頼る必要があります。
そのため、SGEが実装された後もSEOは重要な施策であり続けるでしょう。

SGEはWebサイトのコンテンツを分析して回答を生成する

SGEはWebサイトのコンテンツを分析して回答を生成することです。
つまり、SEOで重要なE-E-A-T（Expertise, Authoritativeness, Trustworthiness）を高めることが、SGEで上位表示されることにつながりやすくなります。
E-E-A-Tとは、Googleがコンテンツの品質を評価する際に重視する専門性・権威性・信頼性のことです。
E-E-A-Tを高めるためには、ユーザーのニーズや問題を解決するような有益なコンテンツを作成し、信頼できる情報源や証拠を提示し、自分やサイトの信用度や評判を高める必要があります。

SGEとSEOの共存

これからの検索はSGEとSEOが共存する形になると思います。
SGEは一般的な質問や簡単な情報収集に役立ちますが、より専門的な情報や独自の情報にはSEOが必要です。
また、SGEで上位表示されるためにもSEOでコンテンツの品質を高めることが重要です。

検索行動

検索行動を起こすときは、自分が知りたいことや解決したいことがあるときです。

• 興味のある話題やトレンドについて詳しく知りたいとき
• 何かを購入する前に商品やサービスの評判や価格を比較したいとき
• 旅行や外食などの計画を立てるときにおすすめのスポットやレストランを探したいとき
• 学校や仕事で必要な情報や知識を調べたいとき
• 趣味や娯楽で楽しむために動画や音楽などのコンテンツを見つけたいとき
• 日常生活で困ったことや悩んだことに対してアドバイスや解決策を求めたいとき

検索行動は、人のニーズや目的に応じてさまざまな形で行われます。

検索エンジンだけでなく、SNSや動画サイトなども検索ツールとして利用されます。

物を買いたいときには、AIの言葉より実際に使った人の言葉が気になりますよね。
おいしいものを食べたいときには、AIの言葉より実際に食べた人の感想が気になります。

AIにはできない体験が、記事として大切な要素です。

2023年のSEO対策

2023年のSEO対策には、以下のようなポイントが重要だと言われています。

• ユーザーのニーズや検索意図に応えるコンテンツを作成すること。
• コンテンツにビジュアル要素（画像や動画）を入れて魅力的にすること。
• E-E-A-T（専門性、権威性、信頼性、経験）を高めること。
• ページエクスペリエンス（ページの読み込み速度やモバイルフレンドリーさなど）を最適化すること。
• GoogleのAI（MUM、BERT、Neural Matching、RankBrain）に対応すること。

個人的に生成AIの出現については、世の中に大きな変化が必ず生まれると思っています。
人によってはピンチかもしれません。
しかし、新しく始まる事は大きなチャンスにもなります。

SEOとSGE、そして生成AIは今後検索やWEBライターに間違いなく大きな影響があります。
それは、新規で始める身にとっては間違いなくチャンスです。